こんにちは、ありぺいです。
今日は、ぼくが医薬品の電話対応の仕事をしていたときに気づいた「情報発信の本質」についてお話しします。
そこで得た教訓が、ブログにまで活きるとは思ってもいませんでした。

Contents
情報は「量や質」よりも「わかりやすさ」
電話対応をしていて考えさせられたのが、「本当に頭がいい人ってどんな人だろう?」ということ。
専門用語をたくさん知っている人?
何でも詳しく説明できる人?
以前のぼくは「1聞かれたら10答えられる人」が賢いと思ってました。だからこそ、誰よりも知識を持とうと勉強してたんです。
でも、現場でわかったのはそれが大きな勘違いだったということ。

本当に賢い人って、「難しいことを、誰にでもわかるように説明できる人」なんですよね。
たとえば、糖尿病について、患者さんに説明することがありました。
詳しくは話せないんですけど、みなさんならどっちが頭に入ってきますか?
- 「糖尿病の方は、末梢神経障害の合併症で痛みを感じにくく、感染症にもかかりやすいんですね。」
- 「糖尿病の方は、手足のしびれで痛みを感じにくく、ウイルスにもかかりやすいんですね。」
相手が医者や薬剤師なら、1.でも通じると思います。
でも、電話の相手は一般の患者さん。つまり全くの素人。
そういう人が本当に求めているのは「知識」じゃなくて、「悩みを解決できる、わかりやすい説明」だったんです。
案の定、患者さんからは「何言ってるの?」みたいな感じで聞き返されました...

相手のニーズを間違えると一気に伝わらなくなる。
あと、相手の理解度に合わせて話せるって大事なんだな、と学びました。
この経験から、ぼくはこう思うようになりました。
ブログでも「わかりやすさ」って超〜大事なんじゃね?

少し前までのぼくは、1記事にできるだけ多くの情報を詰め込んで、網羅的な内容にすれば評価されると思ってました。
勘違いしてたころに書いていた記事↓
企業のサイトや、有名ブロガーのプロっぽい記事に憧れてたんです。
でも実際にそれを目指して自分で書いてみると、感じたのは...
「なんか人間味がない」
好きなのに、なんで続かないんだろう?
ぼくがブログに興味を持ったのが2020年ごろ。
文章で思考を表現するのが好きで始めました。
けど、続かなかった。
5年ほど、noteやブログに記事を書いては挫折して消す、を繰り返してました。

「好きなはずなのに、なんで続かないんだろう?」 そんなモヤモヤがずーーーっとありました。
最近ようやく、その理由に気づいたんです。
個人ブロガーがノウハウを発信しても意味がない(特に今の時代)
世はまさにAI時代。
AIツールを使えば、誰でもカンペキな記事が作れます。
例えば、
今流行りのNo-Buy Challengeをテーマに、ミニマリスト向けにSEOに強い記事を書きたいんだけど、その見出しを考えて〜

みたいに大雑把な感じで指示しても、完成度の高い見出しを数秒で生成してくれる。
この結果を見せつけられたときに、「あ、ノウハウなんてもう発信する価値ないな」って思いました。
もう、体験談にしか価値がない時代
ハウツーやノウハウって、すでにAIで事足りるんですよね。(ちょっと前までは流行ってたのに、時代の流れが早すぎる...)
「情報に飽きてしまった人」って多いんじゃないかな、と思います。

最近は、専門家でもない人がノウハウ系を発信してることも多いけど、それに違和感を感じるのってぼくだけですかね。
〇〇の特徴3選とか、科学的根拠に基づいた〇〇の方法5選とか...
どこかのサイトで得たまんまの情報や、AIで作った内容をさも自分で考えたように発信しても、人は敏感なので、正直すぐばれます。
血が通ってないんですよね。
それと同じくらいやばいなと感じたのが、AIを活用して情報発信の数を増やせ、みたいなことを勧めている人をネットで何人も見たことです。
それって、あなたじゃないとダメなの?ってなる。
言葉に血が通ってないから、あくまでその人の発する情報にファンがつくだけ。
そんな活動を続けてお金を得ても、生きる意味ってあるんだろうか。
人は情報に別の価値を求め始めている。
それに気づいて、ぼくは決めました。
「体験談しか伝えない」
「時代は回る」と言いますが、また個人ブログが日の目を見る時代が来る、って予想してます。

「求められてないこと」は、どんなに正しくても伝わらない
ぼくはこの5年、「求められてない発信」をしてきたのかもしれません。
でもやっと気づきました。
人は、完璧な情報じゃなくて「自分に合う言葉」を求めてる。
個人ブログは、教科書や論文じゃない。
人によっては当然のことに聞こえるかもですが、この事実に腹落ちするのに5年もかかりました。
求めてないものを与えても、喜んでもらえないのは当然です。

個人経営の飲食店と同じで、
気軽に立ち寄れて、「なんかいいな」って感じたらまた食べにくる、そんな肩の抜け方でいいんだと思えました。
だから、発信で大切なのは「正しさ」より「共感」なんだと思います。
正しいから伝わるんじゃない、求められているから伝わる。
もしあなたが情報発信者なら、ぼくみたいに、何年も遠回りしないようにね。